☆☆☆☆☆ 入門者の声 ☆☆☆☆☆



▼神奈川県 40代後半 Mtgさん 
《少林寺拳法:約3年/直接打撃制空手:約12年/最終段位二段 2014年6月入門》

昇段~この3年を振り返って。


入門からちょうど3年3ヶ月の2017年9月17日(日)、
小林舘協会本部道場で昇段審査を受けました。

審査前、自分ではあまり緊張していないように感じていました。
それよりも気になっていたのが、1週間前に痛め、治りかけていたところで、
前日の稽古で再び痛めた右太もものスジです。

「前蹴り、大丈夫かな・・・。」

まあ結果的には、2度もミスしましたが合格。
無事に昇段することが出来ました。初段です。

ここまで来たといった気持ちもあります。
また一方では、スタート地点に立ったような感じもします。
昇段を1つの区切りとして、この3年を自分なりに振り返ってみました。

そういえば、常にどこかを負傷しながらの3年でもありました。


■入門動機

昇段して思い出したことの1つが、入門の動機でした。

「もし、この道場に入門していなかったら・・・。」

とか、

「入門を決めたのは何だったのか?」

小林舘協会に入門する前に所属していた団体でも有段者でした。
それも段を取得してから10数年。黒帯であることが当然といった気持ちでいました。

当時の私からみたら、数年後もう一度“白帯”からやり直すとは
思ってもいなかったでしょう。
周囲からも、

「なぜ今更また白帯から・・・」

と言われましたが、体験入門で感じた自分の想いに素直に従うことにしました。

私は勝手に”リアル北斗神拳”と呼んでいる先生の“身体の内部に響く突き”を身に付けたい。
動機はこれだけです。

その”リアル北斗神拳”ですが、 初めて味わった衝撃のインパクトが大きかったこと。
そのような突きは当然出来なかったこと。加えて身に付ける方法も知らなかったこと。

これはもう一度、白帯から始めるとしても教わるしかない。
といったシンプルな気持ちでした。

この時点で、過去、他流で有段者だった意識はどこかに飛んでいました。その時もし、

「他流で有段者だったんだから・・・。」

といった意識があれば、今の私は無いです。
本当に良い決断をしたと、その時の自分に言いたいです。

ただ1つ気になったのが、 体がついていけるかどうかが不安でした。
当時は肩や膝、神経痛などで体のあちこちに故障を抱えていたもので。

「もう少し体の状態が良くなってからにしようかな。」

といった考えも浮かびましたが、

「今やらなかったら機会は無いな。もう40代も折り返しだし。
ここでやらなかったら後悔するだろうな。」

確か自分と、こんな会話をしたように記憶しています。


■礎となった稽古

これまでの約3年を振り返って、
特に感じたことを挙げるなら以下の5点かなと思っています。

1.感覚を磨くこと。
2.筋力、瞬発力に頼らないこと。
3.骨格が生み出す強い形を使うこと。
4.形を覚えたら中身を詰めていくこと。
5.枝葉ではなく根や幹になるものを大事にすること。

この5点のために型稽古、相対稽古、各種鍛錬、武器の稽古があるように思えます。

ここで1つ、稽古生以外の方は"?"と思う点があったかもしれません。
それは、組手稽古がないことです。

そうなんです。この道場では組手稽古はやりません。理由は割愛します。
個人的には、試合形式のような組手稽古はやっていませんが、
柔の相対稽古をやっているため、組手稽古がないことへの不安は感じていません。


入門以来、色々な稽古をやってきました。
中でも印象に残っている稽古、今の自分の土台を作った内容を紹介します。


1.立ち方チェック

最初はナイハンチ立ちにて行い、 慣れてきたら猫足立ちで行います。
腹圧、下半身の締めをMAXにして、パートナ ーが加える、崩す力に対抗します。 2~3ヶ月ほど集中してやりました。

毎回の稽古で、1 時間ほどやります。
そしてヘトへトになってから通常の稽古を行うため、
移動稽古の時は脚がブルプルしていたことを思い出します。


2.名前は特に無いため、仮に「突き方チェック」 とします。

我はナイハンチ立ち、相手は前屈立ちにて開始。
我の拳を相手の腹部にあてがった状態 (拳甲側を下に)から
相手を突きの挙動で動かす鍛錬です。

下半身の締め、呼吸、腹圧、突き手の肘の絞り、肘と胸の空間、骨盤、足の指の力。
これらを総動員して行います。

くきたさんを動かしたことで自分に合格点を与えました。
これも2か月位やっていたと思います。


3.腹圧コントロール

腹圧をかける。腹圧を維持する。腹圧と技の連携。腹圧と下半身の締めの連携。

この稽古を集中して行ったのは1回でしたが、
その1回が先生とマンツーマンであり、
午前、午後を通してみっちりやった思い出ある稽古です。

この時の稽古で、体の使い方も教わったのですが、
それよりも、先生のアドバイスの“ある一言”が心にドンピシャリ。
その一言によって、あるイメージを持つことが出来たのが、最大の収穫でした。

以後、そのイメージが安定して定着し、
動作にフィードバックするよう意識して稽古しています。


他、 腹圧に関して、先生の言葉で記憶に残っているのが

「突きの威力を腹圧でコントロールする。」

入門間もない頃に言われましたが、当時は???。
でも今ならこの言葉に対して“うんうん”といった感じです。


4.ナイハンチ養成ギプス


私のナイハンチ稽古の分岐点となった稽古です。
ギプスは先生、その他を当時の有段者2人の合計3人で実施。

ナイハンチ初段の半分で吐き気を感じギブアップ。
この稽古終了後、私が言ったこの言葉

「(漫画" 巨人の星”の)星飛雄馬が、
大リーグボール養成ギプスを装着したときの気持ちがよく分かった。」

この言葉から、くきたさんがブログで
“ナイハンチ養成ギプス”としてこの稽古法を紹介しました。


5.武器

短期間に、必要な筋肉、体捌きが強制的に身に付けることができます。

強制的にというのは、やらないと自爆して自分が痛い思いをするからです。
特にヌンチャクの自爆は”か・な・り”の痛さです。
以後、きっちりと確実に体捌きするようになります。


以上、簡単に書くとこんな感じです。
この5つの稽古を通して、前述した5つのポイントを養ってきたと感じてます。


■猫足立ちと移動稽古


この道場に入門するまで、"猫足立ち”の構えは"使えない" と思っていました。
しかしそれは大きな誤りでした。

使い方の方法及び、正式な立ち方すら知りませんでした。

この“猫足立ち”のように、今まで自分が無知だった故に
”使えない”役立たない”と思っていた事を見直す3年でもありました。

恥ずかしながら、入門前の私は、型稽古に何の意味があるの?何となく伝統だから?

移動稽古も、 準備運動、自己満足 (汗をかいて)、 基礎鍛錬の扱いだけでした。

でも今は違います。稽古していて、上手くいかないとき。
結局、移動稽古や型稽古に戻ってくる。

必要とされる体の使い方のエッセンスがギュッと詰まっていると思っています。

この2つの稽古の積み重ねが、体のパーツを鍛えていき、
パーツの組合せや連動を養うために相対稽古、
特にこの道場の特徴でもある柔の稽古が効いていると思っています。

このような稽古を積み重ねていった結果、体が大きくなってきました。

特に肩から背中にかけて厚くなり、太ももが太くなり、
服のサイズは3Lが標準でしたが、最近きつく感じてきています。
ちなみにウエストは細くなりました。

そして、もう一つ。

入門動機の話とリンクしますが、
これまで私がやってきた“突き”は、
腰の横回転を主にして威力を生み出そうというものでした。
しかし、それは空手本来の突きではなく、ボクシングのパンチだったこと。

このことは入門間もない頃の私にはインパクトがありました。
そして、そうでないならどうやって威力を生み出すのか?
この辺のことがこの3年間の私のメインテーマでした。

今は理を知り、自分の体で実感することが出来てきたから言えることなのですが、
前述した稽古は、このためだったんだと感じるほど、
稽古内容と結果の因果関係を感じています。



■黒帯への思い

先日、注文していた黒帯が出来上がってきました。婚しかったです。

「いいな、やっばり黒帯はいい。」

あらためて感じました。そして同時に重責も感じました。
そしてもう一つ感じたことがありました。

それは、過去、黒帯を取得したときの感じとは違うということです。
これまで2つの流派・団体で黒帯を取得しました。
当時は”ここが一番”と信じて稽古していました。

感じ方が変わったというのは、私の中での空手に対する考えの変化です。
もちろん年齢によるものもあるでしょう。

振り返ってみると、高校の部活では卒業記念のような意味合いもあり、
黒帯になるのが目的だったかもしれません。
また、20代前半の直接打撃制の空手で取得した黒帯は、
組手での強さが基準の大半を占めていました。

当時の組手の強さを構成する要素は、攻撃力、反応力、スタミナ。

どれも今の年齢ではしんどい内容です。
ただ、若い時しか出来ないことを経験してきたことは、私の財産にもなっています。

このことを踏まえて言うなら、若い時しか出来ない”競技の空手”に、
打ち込むことは私は良いと考えます。

それでは、もうすぐ50歳になろうとしている
今の年齢で感じている空手への考えとは?
それは先に挙げた5つのポイントです。
加えて言うなら、この5つのポイントは20代の頃はあまり目を向けなかった内容です。

※その後、膝を手術してから徐々に目を向け始め、
10数年後、今の道場に辿り着いたわけです。
何が幸いして何が災いになるのか。これは年を重ねてみないと分からないものです。

今回の昇段は、この5つのポイントを積み重ねたきた結果の黒帯。

といった気持ちです。

組手だけが判断基準ではなくなったこと。加えて後輩を引き上げることへの責任。
これを私は、自分なりの成長だと思っています。


■あとがき

稽古内容の性質上、人の身体で試さないと分からない技術ばかりのため、
稽古生の協力が無ければ自分の上達具合を知る事が出来ません。
この事に関しては、もう感謝しかありません。

ありがとうございます。
そしてこれからも試させてください。もちろんギブ & テイクです。

加えて、先に技術的なことを述べましたが、もう1つ大事なことがあります。
それは心。

例えば、

「上手くやってやろう。」

といった欲をあまり出し過ぎると大抵うまくいきません。
また、たまたま出来たとしても、この成功体験が、
動作を雑にしてしまうということも経験しました。

特に柔の稽古では、はっきり形にでます。
身体に染みこむまで、成功と失敗を繰り返し、出来るようになっていく。
この過程で心の在り方が重要だと実感しています。


最後に、思い出した言葉を幾つか綴ります。

先生が時折口にする

「みんなが上手くなって、楽しく稽古できればいい。」

私はこの言葉好きですし、同感です。

先生の言葉でもう1つ。
それは、私が入門した年の11月、明治神宮へ古武道演武会を観にいきました。
その帰りの電車で、

「MtgさんとHgさんは、たぶん互いに刺激しあいながら
黒帯を取るんじゃないかなと思ってます。」

それから約3年、現実になりました。


最後に、私が空手始めてから、ずっと自分と周囲に言ってきた言葉があります。
”その考えは甘い”と言う人もいましたが、
まずは空手を続けてほしい。という気持ちを込めています。
この言葉を紹介して本稿を終わりにします。


「工ンジョイ空手」


以上










▼神奈川県 40代 Ksgさん 《武術経験 フルコン空手約4年、2015年1月入門》

自分の課題をみんなに協力してもらいながら
克服していく感じでとても充実感があります。


入門してからあっという間に2年半が過ぎました。
入門当時から今に至るまでの自分なりに思うところを書いてみました。
入門されたばかりの方や、入門を検討されている方の参考になれば幸甚です。

■入門の動機
30代の頃、某フルコンタクト空手をしていましたが
転職を機に辞めてしまい、40歳半ばまで特に何もせずに過ごしていました。
歳を重ねるにつれて気力も体力も落ちていく中で、
何かやらないといけないという焦燥感のようなものはずっと持っていましたが、
特にアクションを起こすことはありませんでした。
45歳が間近に迫った頃、なぜか分からないですが、
「ちょっと頑張ってみよう」という気持ちがふつふつと湧き上がってきました。
では何を始めようか?と考えた時、以前やっていたフルコン空手は
競技性が強くて今からでは体力的に厳しいと思い、
競技としての空手ではなく、“歳をとってもずっと続けられる空手”を
探すことにしました。

■体験入門
体験入門では、他の体験者の方々が書かれている通り、
先生の表面的ではなく身体の芯までとどく突きの威力には驚愕しました。
しかし、僕の中で一番印象的だったのは、
「なんかみんな楽しそうにやっているなあ」ということでした。
いろいろ話し合って、笑って、和気あいあいと稽古をしているように見え、
「この道場はなにか違う感じだなあ」と思いました。
今思い返すとこれが入門の決め手だったように思います。
その後、約2ヵ月間の体験入門を経て、正式に入門させていただきました。

■身体操作に苦戦(今もですが)
入門してすぐに自分の“力の弱さ”を思い知らされました。
自分ではそこそこ力はあると思っていたのですが、まったく力が出せません!
組手とか試合とかの話ではないです
(ちなみに、神奈川支部では組手や試合はありません)。
曲げた腕を相手のお腹につけ、腕を伸ばして相手を動かす!
というただこれだけですが、相手をピクリとも動かすことができません。
腕や拳には力を入れているのですが、
筋肉を硬直させているだけで腕を伸ばすことができないのです。

諸先輩から、『ひじを内側に入れながら伸ばすのです!』と
アドバイスを頂くのですが、全然出来ません。
しかし、先生に“ひじを内側にいれる動作”をちょっと手助けしていただくと、
なんと腕が伸びるようになり相手を動かすことが出来るのです。
本当に軽く誘導されただけです。
「こうするのかな?」と先生が誘導してくれたように
ひじを内側に入れる力をだそうとするのですが力が出ない。。。
なぜなのだろう?
これは、
「そもそもみんなと骨格が違うため出来ないのではないのか?」、
「みんなは身体が大きく、力があるから出来るのではないのか?」
と、歪んだ考え方をしたこともありましたが、
自分と同じ体格の人ができているという事実を突きつけられると
反論なんて出来るわけも無く、
いつか出来るのではないかと半信半疑なまま、
「ああでもない、こうでもない」と悶々として稽古をしていました。

■なにか感覚が…
こんな悶々とした日々がしばらく続くと、
すこしずつですが「今まで意識できていなかった筋肉」に
意識が向くような変な感覚!?が出始めてきたことに気がつきました。
今まで使ったことがない筋肉に意識がつながるような不思議な感覚です。
「もしかしたら、ここを意識して鍛えればいいのかな?」と、
さらに意識していくと、“力んで力を出すという感じではなく、
力が一方向にそろってくる感じ”が出始めました。
そして、すこしずつですが、なんとか相手を動かせるようになっていきました。

この経験で、
「いままでは漫然と“力を出していた気になっていただけ”で
力の出し方が全然できていなかったのだな。」
と気付かされたと同時に、
すごい技術を教えてもらっているのだなと確信しました。
これはほんの一例ですが、そのほかに「脚の締め」や「腹圧」等々、
教えてもらわなければ絶対気付かなかったであろう“すごい技術”がてんこ盛りです。

■最近は
では、今は悶々としていないのかといわれると否。
昔よりも悶々としています!
でも“前向きな悶々”だと思っています。
こう思えるようになったのも諸先輩が、
『自分も以前は出来なかった!』、
『続けていれば、いつか出来るようになるよ!』
という、経験に裏打ちされた助言があったからだと思います。
「あぁ、同じように悩んできたのだなあ」と思うと、
いつか自分も出来る!と確信が持てやる気が出てきます。
最近では、課題を乗り越えるための稽古方法も分かるようになり
(HgさんやMtgさんにいろいろやり方を教わっているだけですが)、
コツコツと稽古に励んでいます。

■最後に
神奈川道場は、先生も諸先輩も“すごい技術”を惜しみなく教えてくださいます。
稽古は「取り手(ここでは説明しませんでしたが)」や、
「武器を使った稽古」などバラエティーに富んでおり、
多方面から鍛えられていく感じです。
稽古はかなり「キツイ」ですが「つらい」ものではなく、
自分の課題をみんなに協力してもらいながら
克服していく感じでとても充実感があります。
また、花見やBBQなどイベントが盛りだくさんでホントに楽しいです。
「歳をとってもずっと続けられる空手」だと思います。

最後になりましたが、先生、先輩方ならびに
一緒に練習してくれている道場生の皆さん、ありがとうございます。

※まとまりのない駄文にお付きあいくださり、ありがとうございました。

おわり









▼神奈川県 40代後半 Hgさん 《2014年3月入門》

沖縄出身ですが・・・
空手にはまったく興味がありませんでした。



■きっかけ
武術は好きです。そして沖縄出身ですが・・・
空手にはまったく興味がありませんでした。
好んでやっていたのが中国拳法。

諸事情により、中国拳法の道場から足が遠のいてしばらくしてからのことです。
気の向くままに習った型などを稽古していたのですが、
型の在り方ついて疑問を持つように。
特に疑問に思ったのが立ち方でした。

この立ち方について。
私が習っていた中国拳法は南派に属し、
型を行う際の立ち方は空手で言う「三戦立ち」
に似た立ち方で行うのですが、
これまでは単なる足腰を鍛えるための立ち方と思っていました。
通っていた道場では股に空のペットボトルを挟んで、
落さないように、かつ潰さないように
して30分ほどかけて一つの型を終えるような練習をしていました。
それなりに疲れるのですが、
何年か行っても武術的に強くなったような気がしない・・・

練習不足か?立ち方が悪いのか?そもそも意味があるのか?

似て非なるものかもしれませんが、この立ち方についての意味を、
中国拳法の影響を受けたと言われている
沖縄の空手に求めてみようと思い立って見つけたのが
「沖縄空手道小林流小林舘協会 神奈川支部」でした。

沖縄空手で「三戦立ち(三戦の型)」にと言えば剛柔流や上地流になるところですが
たまたま、家から一番近いところが小林流の神奈川支部だったのが運命だったかもしれません。

当支部のホームページの内容を読んで、思うところがあり、
とりあえず体験入門してみることに。
(この体験入門で衝撃を受け入門させていただくことになるのですが・・・)


■体験入門。
やさしそうな先生と強屈そうなNさんが丁重に対応してくれました。
私が、空手の型や突きに興味があることを伝えいざ体験入門へ。

体験入門では、体験したことが3つ。
・突き姿勢で、相手に拳を全力で押されても負けない立ち方。
・その立ち方から放たれる突きの威力
・ナイファンチの型

最初に、先生の胸を何回か突くように言われたので、恐る恐る突を当ててみました。
初対面の人を叩くのは気が引けるのですが、
先生からのもっと強く、もっと強くと急かされるので、
こちらもその気になり、いつの間にか思いきり突いていたようです。
先生ごめんなさい。

同じように、Nさんからも催促を受け、何発か胸に突きを入れてみました。
案外、二人ともケロッとしています。大丈夫かなぁ・・・と思いつつも、先生から
この自分の突きの感覚を覚えておくようにと言われ、次に「立ち方」の確認です。

先生が「立ち方」の説明をしながら、私の手足を取って体勢を作っていきます。
体を開いて横向きになり、片手を伸ばしてを握って・・・。
先生が私の体の肘やら肩やら腰、足など細かく調整してくれます。
この間、私は先生になされるがままで、特に自分で何かをしたと言うことはありません。
体勢が出来上がった頃を見計らって、強屈そうなNさんが半身になった私の拳を押してきます。
ググーっと手を通して力がこちらに伝わってきて・・・っと、普通ここで姿勢が崩れるはずなのですが・・・。

あれ、不思議。私の体が崩れるどころかビクともしません。
なんで?これには衝撃を受けました。
ここでNさん本当に力出してるの?と手抜きを疑いますが、Nさんはいたって本気の様。一生懸命に私のことを押しているのです。
さらに、力を増して押してくるのが分かりますが、やはりこちらは動きません。

驚くべきことは、こちらは力が入っていないこと。
この体勢を維持するだけでかなりの圧力に耐えることができるようです。
思わず笑いが出てきました。それほど余裕があります。

どんな感じかと言うと、相手と相手の力を拳から踵に直結させることで相手は地面を押しているようで、
自分が、相手と地面のつっかえ棒になった感じ。
こうにも頑丈に耐えられるものなんだ・・・これが武術的な立ち方なのかと感心しました。

この「立ち方」を踏まえ、今度は突きの威力アップの体験。
負けない姿勢を念頭に置きながら、先生から突きの要点を教えてもらい再び先生とNさんに何本か突きを入れます。
最初に突いた時より、威力が上がったことのことですが、即席の体勢からの突きなので自分ではあまりピンときませんでしたが、
この「立ち方」を突きに応用すれば、かなりの威力なのはすぐに理解できました。
(入門後、この突きがヤバいことを身をもって知ることになるのですが・・・)

変わって今度はナイファンチの型。
ナイファンチの型は、沖縄在住のころ中学校の体育祭で演じたこともあり
手順だけはうろ覚えでしたが、
ひと通り先生に見てもらい、いくつかの要点を教えてもらいました。
腹圧をかけ続けること、締め続けること、腰は回さない振らない。
ナイファンチ立ちが三戦立ちに似ていること。

そして、なによりも最初にならった立ち方がナイファンチの型で養われること。
なるほど、ナイファンチは沖縄空手(小林流)の基本と言われる所以がここにあるのかと、
いまさらながら沖縄にいたころに空手を習っておけばよかったと少し後悔。

いろいろと、それは親切丁寧に教えてもらいあっといまに2時間経過。
体験入門を終えるころには、すっかりこの「立ち方」、
突きの威力を発揮する武術的身体が気に入ってしまい、
ぜひ自分のものにしたいと思うようになっていました。

体験入門を終えて、興奮が冷ぬままの帰り道で、
先生、Nさんに早速入門をお願いしていました。
この日は家に帰った後、眠れなかったのを覚えています。


■入門後
入門して数か月がたち、いろんなことを教えてもらいました。
最近、解ったこと。変わったこと。


まずは立ち方。
正しい立ち方があり武術的な意味があることが分かりました。
ナイファンチ立ち、猫足立ちしかり。
そして、入門前に練習していた三戦立ち(今はナイファンチ立ち)にも
強度が出てきたように思います。
この立ち方は、今でも私の中で何度もバージョンアップを
繰り返しているのですが、(たまにダウングレードしてますが…)
下半身の締め方で、「立ち方」強度(質?)が変ってくるようです。

突きの威力が増しました(たぶん)
最近、拳、肩、背中、腰(腹)、内太もも、踵へのラインを
なんとなく感じるようになってきたのですが。
これも、立ち方の(下半身の締め)に上半身の締め?
が加わることで、なんとなく見えてきたところです。
そのぶん突きの威力も上がったような気がしています。
当初、突きの出し方もしっくりこなかたのですが、
背中の締め、肩の締め、前腕の返しが分かるようになり
いくぶんか突きを早くだしても違和感がなくなってきました。


乗る。乗せる。
技をかける時の表現で、先生、諸先輩方より
「乗る」とか「乗せる」とか言われていたのですが、
正直、まったく意味が分かりませんでした。
これは立ち方の下半身の締め、突きの上半身の締めが分かってくると
なるほどと思うところがあります。
(まだ、「乗せる」までには至らないのですが・・・)


他にもいろいろあるいますが、特に課題としている、
立ち方、突きについて書いてみました。
いづれも体の締めに関連するものです。
この締め方ひとつとっても、あーでもない。こーでもない。
と試行錯誤を続ける日々です…。

■最後に
空手が好きになりました。
もうすぐ50歳が近づいてきた自分ですが、
まだ伸びしろを感じるようになった今日この頃。
さらなる進化を目指して稽古に励んでいます。
いい道場、切磋琢磨できる良い仲間に巡り会えたことが幸いでした。
ご指導いただいている先生、諸先輩方、
また一緒に稽古に取り組んでいる、他の道場生の皆様に感謝です。









▼神奈川県 40代後半 Mtgさん 
《少林寺拳法:約3年/直接打撃制空手:約12年/最終段位二段 2014年6月入門》

普通の空手だと思っています。


■きっかけ

40歳を過ぎていました。
空手への思いはあったものの、古傷の事を考えたり、それまで所属していた流派では人間関係に疲れて辞めたということもあり、 空手をやることにストレスを感じ“空手はもうやめよう”と思っていた時期がありました。その間約4年。

その期間に、神奈川県の厚木市に仕事の関係で引っ越しました。
居住地も変わり心境の変化があったのだと思います。
空手の事が気になり「この辺ではどんな空手があるのかな?」と思い、
「空手道場 厚木」「空手道場 神奈川」といったキーワードで検索しました。そこで見つけたのが、今稽古している「沖縄空手道小林流 小林舘協会 神奈川支部」です。

20代の頃は、空手をやるなら直接打撃制の空手だと思い、それ以外の空手には目を向けませんでした。 ですから、当時の自分が今の道場を見つけたとしても、

①沖縄空手?
②小林流?
③どうせ型ばかりの・・・。

といった、否定と見下した気持ちだったと思います。振り返ると恥ずかしい限りです。
私自身は、約15年の間に流派や団体を変え「寸止め」「顔面なし」「顔面有り」の空手を経験し、そして今は、歴史ある小林流空手をやっています。(かつては眼中になかったのに・・・・。)
ブランク期間を含めると空手を始めてから約25年経ち、この間考え方も変わりました。その理由は、

①スタイルの違う空手を複数経験したこと。
②古傷があり、バチバチ打ち合う空手はもう無理だと感じたこと。
③年齢を重ねたこと。

その結果、競技としての空手から武術としての空手に気持ちがシフトしたのだと今では思っています。
中でも、本流の沖縄空手なら武術としての空手として、年齢や体力にそれほど依存されなく上達出来るのでは?という考えを、ネットの動画や書籍を読むことで勝手に思っていました。

繰り返しになりますが、若い時はこういった考えを否定していました。しかし誰でも老いていきます。
ですが、老いたら先が無いのではなく、老いても稽古によって技術が洗練されていく世界があることを、自分が40代も折り返しになった今の年齢になり知ることが出来、そして身に付けたいと思っています。



最初は沖縄空手なら、どこでもいいと思っていました。
幾つか候補がありました。雑誌に頻繁に登場する先生、書籍やDVDを出版している先生の道場など。
しかし最優先は、無理なく通えるところ。
その中でも、冒頭で紹介した今の道場に決め、体験入門を申込み、数度の体験稽古を経て正式に入門しました。

体験入門中は、技術よりも、どういった人達が稽古しているのか?
教え方はどうなのか?
この事に注視して稽古していました。
どんなに良い技術を伝える道場だったとしても、長く続けなければ技術も身に付きません。

それは人間関係がとても関わってきます。そのことは、前に所属していた道場で知りました。
その後、約1ヶ月の体験稽古の結果、まだ正式に入門していないにも関わらず、先生はじめ有段者の方達みなさん熱心に教えてくれます。逆にこちらが恐縮するくらいです。

気持ちはもう「入門しよう」でした。
でもこの気持ちは後付であり、入門の意志は、体験入門で先生に体の中に浸透する突きを喰らった時点で決めていたのが本音です。
胸を軽く突かれたのに、突かれた箇所には痛みは感じないのに、胃が締付けられる苦しみ。 初めての体験です。漫画の世界だけの事だと思っていたことが自分の体に起きている。 この時、苦しさと同時に嬉しさを感じました。
それは「ここに入門するとこの突きが身に付けられる」という喜びです。この時は必至で我慢しました。 あの苦しさは急性胃炎で入院した時のことを思い出しました。

今振り返れば、以前所属していたところを辞めたこと。その直後に厚木に転居したことを考えると、何かしらの縁を感じています。

■神奈川支部の空手

現在、神奈川支部で稽古している内容を私自身の体験として言うなら、

①相手の身体に威力を浸透させ、一撃で相手を悶絶させる突き技の習得を目指している。
②①を習得するための突き方を段階を踏んで稽古する。
③身体を外部から破壊する突き方も学びます。(時々、骨にヒビが入ります。)
④①と③の習得のために必要な身体操作を、基本稽古と型稽古で身に付けていきます。
⑤本来の型稽古を行います。そのため3回やるのが限度です。
⑥型に内包されている技法を対人で稽古します。
⑦身体の感覚を鋭くしていく事を大事にしています。
⑧競技がメインの空手では「使えない」と言われている技の本来の使い方を学びます。
⑨蹴り技は、前蹴りだけを稽古します。(2014年12月時点)
⑩武器術も稽古します。

武器術は、ヌンチャクやトンファーで標的を破壊しまくる超実践向きな稽古をしています。
そして・・・・・・、空手の技法だけかと思ったら、

①脳天落下の捕り手技。
②関節を極めながらの崩し技
③相手を屈辱的な体勢にして痛めつける極め技

といった柔術の技法も同時進行で稽古しています。
空手、武器、柔術の三位一体の稽古で総合的に強くなっていっている感じがしています。

■普通の空手

空手に限って言えば、稽古しているのは「普通の空手」です。
普通と言えば、どこにでもある平凡な・・・と思う人がいるかもしれませんが、普通というのは古から伝わる「本来の」という意味です。
本来の空手には最初から全てが揃っています。(と、私は思っています。)
他の格闘技の技術を混ぜる必要はありません。だから、

①コンビネーションの稽古はしていません。(必要ありません。)
②サンドバッグを叩きません。(サンドバッグでは人間の身体を感じることが出来ません。)
③グローブを付けて稽古はしません。(指の細かな操作が出来なくなります。)
④突きをパンチと呼んだりしません。(別物です。)

そして本来の空手を稽古していると「よく、こんな事を考えついたな。」といった感じで、先人たちの知恵や工夫の凄さと、受け継がれてきた伝統というものを感じます。
例えば
①腹圧をかけながら動くこと。
②下半身の締めで力を生み出すこと。
③体の内部を破壊する技法。
④型の稽古の本来の意味。
⑤受け技の実用性。
⑥合理的な身体操作。

等々、この道場に入門してから初めて知る空手の技術に触れています。



■今の気持ち

入門から約半年。今、どう感じているのか?私の感じた事を書き出してみました。
①下半身の安定感を感じています。
②背中を使って生み出す力を感じつつあります。
③①と②によって突きの威力が上がってきていることを実感しています。
④柔術の稽古によって体力がアップしてきたと感じています。
⑤基本技と組手が直結することを感じています。
⑥多種多様な技法がありますが、そこには共通の理があることに気づきました。
⑦まだ出来てませんが、相手の体内に衝撃を浸透させる突き方の方法を教わりました。
⑧「猫足立ちは使えない。」と思っていましたが、それは自分が使い方を知らなかったのだと実感しました。
⑨空手、柔術、武器の三位一体の稽古の効果を感じています。
⑩武器の稽古を通して、間合いや体捌きの重要性を改めて知りました。

とりあえず10個挙げました。技の多さもありますが、同時に精度も求められます。
やればやるほど課題が増えていきます。先に挙げた10個に続いてこれからも、
・○○を知った。
・△△を実感している。
・□□が出来るようになった。
といったように100個、200個・・・と増えていくのだと思います。
飽きることなく、そして辿り着くことも無いと思いながら武術の技を追及できます。

もし、この文章を読んで、この道場に興味が湧いた人に言わせてもらえるなら、
「半年後には、先に挙げた①~⑩のような、私が思い、感じた事を貴方も感じる事が出来ると思います。

■道場の雰囲気

①先生は惜しげもなく一生懸命教えてくれます。
  しかも、出来るようになるまで付き合ってくれます。そして、よく笑います。
②先生がこんな感じなので、有段者の方達も技術にはシビアに、
  それ以外は柔らかに。といった感じです。
③競技の空手ではないため、ネジ曲がったような競争意識がありません。
  (と思っています。)いつも、稽古生同士でアドバイスし合ってます。
④稽古内容が「基本~移動~約束組手~型~組手」といったように
  メニュー化されていません。その時の先生の気持ちや、
  集まった稽古生のメンバーで決まるので、毎回稽古内容が変わります。
⑤稽古内容がよく脱線します。
  脱線したまま戻らず稽古終了。ということも度々あります。
⑥空手の道場なのに、突き蹴りの稽古を全くしない時もあります。
⑦2014年12月時点。日曜の午前中は武器の稽古で思いっ切り遊んでいます。
⑧平均年齢は高いです。

■最後に

入門から約半年。
良い道場だと思っています。
痛いおもいもします。時には骨にヒビが入ることもあります。
あちこち痛くて、シンドイ時もありますが、総じて稽古を楽しんでいます。
そして今、小林流の空手を通して、共に稽古している先生、拳友に出会えた事を嬉しく感じています。










▼神奈川県 40代後半 猫足さん 
《全空連公認三段・日本体育協会空手道指導員、2011年1月入門》

ほんと空手が 楽しいと感じます・・


今から18年前 (30才)・・ 中年親父 真っ只中・・

当時 住んでいた近所に 町道場があり 上の娘が通ってました。

娘の送り迎えをしてるうち 私も空手を やりたくなり (血が騒いだ・・)(笑) 通い始める様になりました・・

道場の師範は 早○田大学 空手部OB
現在の様な競技空手(全空連) が確立してない時代の空手を 稽古してきた師範でした。


指導方法は 見て覚えなさいタイプかな?(動きを真似なさい・)

正直 当時の私は 師範が教えて頂いた事が 分からない事が多く
只 真似ただけの稽古を 続けてました・・



3年以上通い 空手・武道関連の情報が 色々 分かる様になり・・
(伝統・全空連・体育協会・防具・フルコン・・)


他の道場は どんな稽古をしてるのか?

近辺の道場に 出稽古に行ったりしました・・
(道場破りではございません)(笑)


剛と柔なら 空手は剛? 柔の代表は 太極拳かな? と・思い込み・・


単純なわたくし 太極拳の教室に 少しばかり(1年半)通い ました。

太極拳の先生(太極拳は老師かな?)

東京代表で大会に出場した(後に 日本代表に・・)先生です



細身の老師が脱力の説明をしてくださり・・

わたくしが 老師を 後ろから抱き抱え・・

力任せに 老師を抱えあげて
(鈍感なわたくし 重さをあまり感じなかった!)

脱力の体感は 失敗に・・(笑)



空手・太極拳を習いながら
色々 武道関連のセミナーに 参加したりして・・
(化勁・交叉法)を 習い 中国拳法のセミナーに 数回参加した事もありました。

結局 鈍感で 技の理解力に乏しいわたくし 殆んど身に付かなかったです・・



そんな時期に 空手の先輩が指導してる教室に 手伝いに行った時に・・

運命的な出会い・・(約5年前かな・・)

隣の教室で 沖縄空手を稽古していると聞き・・


アポなしで 見学・・


型の稽古を 一緒にやりましょと誘われ
パッサイの型(全空連指定型と流れは一緒) を 一緒にやりました。


その後 拳の握り方 突き方を 丁寧に指導して頂き・・


先生が わたしの胸に 軽く打った ジャブ程度の突きが・・

何?この衝撃・・

表面の痛さでなく 身体の真に残る・・


惜しみ無く 身体操作 理論 技の説明を 教えてくれる・・

スゲー 面白い道場を 見つけたぁ・・


当時のわたくしは 全空連公認段位・審判資格・日体協空手指導員資格と 少しばかり 忙しい日々を過ごしていました・・


約3年して正式入門し・・
(神奈川支部 体験入門を3年続け・・伝説の男かな?)(笑)



身体操作を 楽しく丁寧に教えてくれる道場です・・



武道の経験者なら また 新たな発見(こんな意味合いも あったんだ・・)と改めて気づくことがある道場です・・


点と点が繋がる様に 今まで色々と 学んできた事が 繋がっていく

型の意味 分解・解釈が 笑いが出ちゃう位 繋がる・・
(最近 また一つ型の分解・意味合いを わたしなりに解釈出来ました)

ほんと空手が 楽しいと感じます・・


また武道初心者の方は 身体操作に癖がないので スポンジの様に吸収していくと 思います


わたくし事ですが 小林流の型(ナイファンチ)を稽古する様になって
不思議な事に 腰痛が ここ数年おきてません
(型を打つ姿勢が 腰にいいのか?)

3年前にタバコ止めて その分 飲み食いが多くなり
(特にアルコールが・・)(笑)

体重が 7キロ増えて腰に負担があるはずなのに 不思議ですねぇ・・


1度体験しに来て下さい 新たな自分自身が 発見出来るはずです

一生付き合える 先生・稽古生と出会えます。










▼神奈川県 40代 Ytさん 《古流柔術歴3年、2013年9月入門》

歳を取っても衰えない身体操作の奥深さに驚き。


大病を患い体力が凄く落ちたので、何かやろうと思ったのがきっかけでした。

最初はフルコン、合気道、中国武術など沢山行きましたが、
納得出来る物が無くて、身体操作のある古流柔術が面白くて、
体力的にも合っていたので3年やりました。


体力も上がり技も上手くなったのですが
武術的な自信は身に付かなかったです。


そんな時、ここの空手を見つけて見てみると

「他の空手と比べて空手なのに動きが柔らかい、
これは相当な身体操作があるに違いない、
技も強そうでここなら自信がつくかも」

と思い体験入門させていただいたら、ドンピシャでした。

1ヶ月位納得いくまで体験をさせてもらい、正式に入門しました。


流石に歳を取っても衰えない技術は奥深く凄く難しいですし、
先生や先輩方のレベルが高すぎて、なかなかついていけませんが、
毎回来る度に発見がありますし、やればやるほど楽しくなります。


そして試合ではなく本当の意味での護身に役立つ技と
武術的な自信が身に付きますよ。









▼神奈川県 20代 Akさん 《伝統派空手2段 空手歴4年, 2010年5月入門》

自分が探していたものはコレだと思い正式に入門


私は中学生のころから空手
(いわゆる伝統系、寸止め空手と呼ばれているもの)を始めました。

最初は町道場から稽古を始め、
大学では体育会の空手部で4年間稽古を続け大学を卒業する頃に、
競技ではない純粋に相手を制圧するため生み出された
武術としての空手を身に付けたいという思いから、
そんな武術空手の道場を探し始め
ようやくこの道場を見つけることができました。

早速、体験入門参加してみると
空手の道場とは思えない程柔らかな雰囲気の稽古風景に加え、
筋トレ等のフィジカルトレーニングは一切無し、

しかし稽古している技はスポーツ色皆無で、
正に相手を制圧するための情けや容赦等の一切無い非常に危険なものばかりで、
技の術理も人体構造を巧みに利用したもので成り立っています。


なにより私が驚いたのが突き!
全く力まず、腰も回転させることもなく、
足で踏ん張っている訳でもない。
自然に立って腕で軽く、本当に軽く
「ほいっ。」てな感じで打つのですが、
この威力が身体の芯に響いてくるので、
つい後退りしてしてまう程です。

一度喰らうと、突きとしての質が
筋力で万力の力を込めて打つ突きと違うのが良く判ります。

その後、自分が探していたものはコレだと思い正式に入門、
技の習得はなかなか一筋縄ではいきませんが、
空手が大好きな先生と稽古生の皆さんの
解り易く、温かな指導を受けながら日々、自己研鑽に励んでおります。









▼神奈川県 40代 莖田さん 《他流派空手歴3年, 2010年11月入門》

これが本当の「突き」なんだ!!と驚嘆し、
こういう技術が残っていることが嬉しく思いました。


大学時代にも空手をしてましたが、
社会人になってから所属団体が解散してしまいました。
その後数年を経てフルコン空手をしましたが、
仕事が多忙であることと本人に根性がないため1年ほどで辞めてしまいました。

しかし、それでも空手への未練はなぜか残っており、
どこかいい団体はないかとチラチラと探していました。

希望としては、筋力や瞬発力を中心としたものではなく、
年を取っても日々の稽古が積み重なるようなもの、
そして、打撃のみに拘るのではなく関節技や投げ技も使うようなものでした。

そうやって探していると沖縄空手にいきつき、そして偶然当会を見つけました。

私は横浜市に住んでおり、厚木道場へ通うにはあまりに遠く、
1年半ほどはブログを読んでいるだけでしたが、
ある時人事異動で少年少女の柔道・剣道教室しかない
長野県の外れに異動となりました。
異動した後、横浜に住んでいる時にやっていれば良かったと激しく後悔しました。
多少遠くても通えるのだから行くべきだったと・・・

しかし、しばらくしたら、また横浜に戻ることになったため、
すぐに体験入門に伺いました。

体験入門(当時は体験後一カ月は入門できなかった)期間中は、
今まで経験した空手道場との違いに驚きと戸惑いの連続でした。

特に先生の打つ大地から生えてくるような突き、それも軽いジャブ程度の動きで、
骨がきしみ、内臓にまで響いてくる「突き」。
これが本当の「突き」なんだ!!と驚嘆し、
こういう技術が残っていることが嬉しく思いました。
約束組手も「投技」あり、「関節技」ありで、
しかも技を極めるには精妙な技術と感覚が必要と知り、
とても興味深いものでした。
しかも、先生はいくらでも技をかけてくれ、受けてくれ、隠すことなく教えてくれます。

面白いところを見つけた!

なんというか宝物を見つけたような気持ちで入門しました。


入門してからは、日々の稽古は試行錯誤で、
「先生の言うことは分かるけど、身体が動かない」
「分かった!と思ったら違っていた」
「できるようになった!と思ったら次の段階に入り、また訳が分からなくなった」
ということの繰り返しです。

先生の言われることは理解できるけど、自分ではできないもどかしさ。
先生がやる分には簡単に見えていた取手が自分がやってみるとさっぱりできない。
軽いジャブ程度の突きの中にある精妙な身体操作。
実際やってみると簡単そうに見えた稽古内容は実はとんでもなく難しい。
やみくもにやっていては絶対身に付かない内容。
本当にできるようになるのか?と何度思ったことか。
しかし、入門して2年半前経った現在少しずつできるようになってきていることが感じられます。
50歳くらいになった時にはどうなっているのか、実に楽しみです。

今ではすっかりはまってしまい、片道2時間も苦にならず、稽古にできるだけ参加するようにしています。
少しでも関心をもったら一度は体験に来てください。
この面白さは体験しないと分からないと思います。









▼神奈川県 40代 新井田さん 《フルコン空手歴5年, 2011年8月入門》

軽く出した突きでしたが、見た目に反して威力が凄かったです。
動作と威力のギャップが大きすぎて、理解に苦しみました。


私は20代の頃に約5年、某フルコン空手をやっておりました。
当時住んでいた家からも近かったので、週に5日位は道場に通っていました。

最初の頃は新鮮で、稽古も楽しく一生懸命取り組んでいたのですが、
他の武術や格闘技を知っていくうちに、
この某フルコン空手の稽古内容やスタイルに対して
疑問や不満が出てくるようになりました。
(あくまでも、個人的な見解です。人それぞれ好みや価値観は違いますから。)

顔面への攻撃や急所への攻撃も無く、その対処方法も解らない。

空手と言っているのに何故かグローブをしてサンドバックを叩いたり、ミット打ちをする。
(だったら、ボクシングか、キックかムエタイをやればと思います。)

型の使い方や動作の意味の説明が出来る先生が一人もいない。

確立された技術が無いので、自分で考えて稽古をしている。

試合に重点を置いた稽古内容。

スポーツ、競技と言ってしまえばそれまでですが、
果たして、ここに居て自分は強くなれるのだろうか?
街中で喧嘩になった時に通用するのだろうか?
万が一喧嘩に巻き込まれて、やむを得ず戦わなければ、
自分や大切な人が危険な目に遭うという時に、
試合のように顔面攻撃無し、急所攻撃無し、掴み無しなどは全くナンセンスです。
私の基準は使えるか使えないか、通用するか、しないか、だったので、
当然、私の結論は使えない、通用しないでした。

‥‥‥

そして私はこのフルコンと呼ばれる空手に対する気持ちが完全に冷めてしまい、
仕事を理由に道場を退会する事を決めました。

退会後に空手以外の武術の見学に行ったり体験入門もしたのですが、
自分が納得する武術に出会う事はありませんでした。

退会してから10数年が経ち、やはり空手への思いが消えず、
武術性が色濃く残っている空手の道場の存在を願い、再び道場を探しはじめました。

そして、沖縄空手道小林流小林舘協会神奈川支部の存在を知る事になりました。
ホームページやブログの内容に興味を惹かれ、アポ無しで道場に行きました。

今も変わらずやっている事ですが、
体験入門の時に自分の突きの威力を確認してもらいました。

‥‥‥全く通用しませんでした。
自分の突きの威力がこんなにヘナチョコだったのかと、かなりショックでした。
次に先生の突きを私が受ける事になりました。
見た目はですが、
自然に立っていて、勢いもつけず、腰を回転させるでもなく、軽く出した突きでしたが、
見た目に反して威力が凄かったです。
動作と威力のギャップが大きすぎて、理解に苦しみました。
わずか、数分の出来事でしたが、私にとって、入門を決意するのに十分過ぎる体験でした。

今現在、先生の指導の元、街中では使えない技術を沢山教わっております。
(使ったら、相手が大怪我をするのは間違い無いので使えません。)

神奈川支部に入門して分かった事ですが、
特別、身体が大きく無くても、力が無くても、
今持っている自分の身体の能力で十分に相手を倒す事が可能という事です。

要は身体の使い方と技術の反復練習だと、私は理解しております。

一つ一つの技をどれだけ自分の身体に染み込ませる事が出来るか、
瞬時にパッと出す事が出来るか、

決して簡単な事ではないですが、
時間をかけてどんどん精度を高めて行きたいと思います。

自分にとって最高の道場、先生、稽古仲間に出会う事が出来ました。
これからも宜しくお願い致します。









▼東京都 30代 Ynさん 《武術経験なし, 2012年4月入門》

人間の体の構造の面白さ、不思議さを感じました。


三十代後半しかも、未経験から格闘技・武術を始めてみようと思った動機として、
元々好きだったというのもあったのですが、

①実際に使えるもの、どうせやるなら、年取ってからからも続けられるものをやりたい。

②その頃、ちょうどインナーマッスルが流行りはじめで、興味があったので、
体の内部の筋肉を使ったものをやりたい。

以上の理由があり、そこで小林流小林舘神奈川支部の体験入門に参加してみました。

体験入門してみて、どうだったかというと…私が習いたかったものが全てあり、
それ以上の道場でした。人間の体の構造の面白さ、不思議さを感じました。
なので、体験入門の次の週には入門を決めてしまいました。

私の思っていたステレオタイプの空手道場のイメージとは違って
和気藹々な雰囲気です。
みんなで一緒に筋トレも無いです。
私は苦手なので、有難いです。

技の練習の内容となると、体の使い方が繊細でシビアです。
間合いも、とても近いです。
イヤな汗がでてきます。
突きは、見た目の軽い動作に比べて重く、その場で膝を折りたくなるくらい痛いです。
そして、その身体操作の理論を聞くと突飛ではなく、むしろ合理的で先端だと思います。

一生を掛けて学びたいと思う学問だと思いました。









▼神奈川県 50代 Tnさん 《他流派空手2段 空手歴30年, 2010年11月入門》

試合には使えません。痛いです。受け。取れません。
琉球・日本の古に思いをはせ稽古するのは楽しいです。


中学卒業と同時に、家から二時間掛かる池袋の空手道場に入門しました。
高校も計画的に東京にしました。超ヤンキー高校(笑)
当時その道場は月に数百人単位で入門者がある道場でした。
そこには浪人二年目が終わり大学1年の終わり頃までおりました。
中学時代にバスケットで体力をつけていた事もあり
生き残れ二段まで取得出来ましたが
ある事情により道場に出入りできなくなりました。
正確にはお互い「嫌い」になった。若かった!
同時に道着も帯も一切合財捨てました。(笑)

大学に入りボクシングの授業を受けた際に
メキシコ五輪出場の大学ボクシング部監督白鳥金丸先生に
気に入って頂いて部には入らずに指導だけ受けました。
顔面への打撃は常々練習するべきであると感じていたので
非常に嬉しかった記憶があります。

大学を出て数年は土日関係なく仕事を数年続けて
28才の頃にはブヨブヨ体になっており、
「これじゃあかん。」と始めたのがトライアスロンでした。
体重は72kまで落ち別人に変わっていたのが33歳まで
次女を産むのは「家事」を手伝うのが条件だったので
数年大人しくしていると妻から
「本当は何をしたいのか?」と問われたので
「空手」と素直に答え
当時平和台にあった顔面有りのフルコン道場へ入門
「顔面」「投げ」は改めて新鮮でした。

仕事の合間を縫って稽古する日々で
数ヶ月通えない期間もありました。
その道場は門戸が広いことも有り
色々な道場と並行して通ったり
経験者が多く武道の広さ・多さに驚かされました。
ここでは初段を頂いており審査は以前のフルコンよりかなりハードでした。

20代から沖縄に行く機会に恵まれ
道場も幾つか訪問させて頂きました。
その中で印象的だったのが
道場に飾ってあった「平和」「融合」「共存」と書かれている額縁でした。
10代のころ沖縄の空手は殺しの「術」、だから人の道の「空手道」と
教わっていたので目からウロコでした。
また、老年に差し掛かっていた先生の機敏なる動きが
同じ年になったときに自分に出来るののだろうか?と。

不惑の歳を越えても武道に関しては永遠の迷いがあり
琉球唐手への思いは忘れられず、ずーっと探し続けてきました。

3年前から小林流小林舘神奈川支部のサイトはチェックしていたのですが
正直「通えるか?」と言う疑問がいつも頭を過ぎっていました。
長女・次女が水泳選手をやっていることもあり
妻運転で上溝グリーンプールまで毎週のように行けばいくほど
「遠い!」でした。※私運転禁止既に10年です。

でも50歳目前にして一念発起!
電車⇒ランニング・折りたたみ自転車輪行・バス・キックボード色々試すのも楽しくなりました。
稽古も楽しいです。
芯食ってる稽古です。
試合には使えません。???かな?
痛いです。
受け。取れません。
琉球・日本の古に思いをはせ稽古するのは楽しいです。

よく「ここの技を他人には教えたくない。」と仰る方がいらっしゃいます。
私は自分のモノにさえ出来ないと思います。
私事ですが死ぬまでには体の内側に入れたいです。
難しいと思います。なんちゃっては出来るでしょう。

日々是稽古
妻は笑っております。ケラケラ。
「いつ庭で道場開くの?」









▼東京都 40代 Itさん 《極真空手2段 空手歴22年, 2010年12月入門》

年をとってからでも強くなれるという明確な目標を見せていただいたことで、今精神的にとても充実しています。


私は高校時代から極真空手を修行してきましたが、
年数を重ねるごとに競技主体の稽古、試合で勝つことを最優先に考える価値観に疑問を抱くようになり、次第に空手の源流である沖縄空手に興味を持つようになっていきました。

それからパソコンなどでいろいろ調べるようになり、こちらのブログを発見しました。
筋力に頼らない身体の使い方に興味を持ち、体験入門をお願いすると、
初めから理論的にとても丁寧に教えていただきました。

年をとってからでも強くなれるという明確な目標を見せていただいたことで、
今精神的にとても充実しています。

これから少しずつでも強くなれるように、地道に稽古していきたいと思います。









▼神奈川県 30代 Tさん  《 松涛舘流空手2段 空手歴8年 , 2007年11月入門》

試合で勝つとか、そういうものではなくて、
護身として本当に使えるものが良かったんです。



他流派の空手を8年やってきました。

以前から本当の武術としての空手に興味がありました。

いまやっている空手が本当に使えるとはどうしても思えなくて、
いろいろ探していたんですが、そんなときにここのブログを見つけました。

小林流空手がやりたかったんです。
他は興味がなかったです。
試合で勝つとか、そういうものではなくて、護身として本当に使えるものが良かったんです。

大学からも近く、一度行ってみようと思って体験入門しました。

実際にやってみると、今までと全く違うし、これならイケそうだと思いました。
組手では、関節技も投げ技もあるし、常に目つきや金的に気を配っていないと
すぐに入ってしまう位置に来られてしまうんです。
反則が無いというのがすごいです。
頭もかなり使います。よく考えないとすぐに手が詰まるんです。

こういった稽古をする空手は、他に無いと思います。











すぐにご連絡ください。


気になった方は、すぐにご連絡ください。
一日でもはやく、体験入門であなたのポテンシャルに驚いてください。

体験入門では、こんなことをやってもらいます。



技はシビアです。こんな感じです。



oirano.tyonmage■■gmail.com (■■を@に変えてください)宛に、
お名前、年齢、性別、都道府県、武術歴、体験希望日をご連絡ください。


稽古日と場所は、「今月の稽古日」でご確認ください。

お問い合わせはこちらから。




Karate's Life

小林流とは?

知花先生 松村宗棍の弟子・糸洲安恒より首里手を学んだ知花朝信先生が、 昭和7年、他の流派と区別をつける必要から命名した流派。


小林流の特長は?

技の瞬間に力を集中させるという点にあります。
瞬間に力を集約することによって力点に重さを乗せ、破壊力を増すことができます。

・力の取り方は、内から外へ取る。
・力に無理がなく、強い瞬発力と持続力を保つことができる。
・構えに無理がなく、自然体である。
・呼吸法も無理がなく、必要以上に身体を硬くすることもない。

空手は力ではなく動きと呼吸にあると言えます。呼吸だけで力をつくります。
むやみやたらに筋肉を使って力を出すのではないため、 内臓を圧迫したり、筋肉を傷めることもありません。

「沖縄伝統空手道 小林流の型」仲里周五郎著より

小林舘協会とは?

仲里周五郎先生が昭和31年(1956)に開設した会派です。
「小林舘」という名前は、知花朝信先生が命名し、 仲里先生に書き付けて渡した文字をそのまま使用しています。


神奈川支部について

小林舘協会理事 前城 敬弘 教士八段を顧問に迎え、 沖縄小林流空手、沖縄古武道の普及ならびに技術の向上を図ることを目的に稽古しています。


▼稽古日・時間

<厚木道場>毎週日曜日 10:00~12:00
<横浜道場>毎週水曜日 19:00~21:00
<湘南茅ヶ崎道場>毎週土曜日 19:00~21:00

詳しくは「今月の稽古日」でご確認ください。


▼体験入門について

無料体験入門を随時受け付けています。

詳しくは「体験入門」をご確認ください。

体験入門の期間は特に設けていませんので、
稽古内容、雰囲気、通える距離かなどを、
しっかりご確認ください。


▼会費について
入会金
5000 円
会費一般
8000 円
中学・高校生
5000 円
小学生以下(厚木道場のみ)
無料

古武道(武器類)を並行して修得されたい方
会費 一般8000円、中学・高校生5000円、が別途必要です。
(空手道初段取得後、古武道段位を取得できます。)


▼お問い合わせ

体験入門のお申込み、
そのほかのお問い合わせは こちらから。